三菱電機は9月25日、ドイツの高速列車「ICE」で運用されている高速車両のうち、ICE2の電機品更新事業をドイツ鉄道(DB)から受注したと発表した。受注総額は約30億円。同国の高速鉄道市場で日本メーカーが推進制御装置を受注したのは初めてになる。
ICEは1991年から運行を開始したドイツの高速列車。車両は編成両端にモーターを搭載した機関車、中間に動力のない客車を連結したICE1が投入された。1997年からは、機関車を編成の片側のみ連結し、反対側は動力のない運転台付きの客車としたICE2が営業運転を開始。2000年以降は編成中の客車にモーターに搭載したICE3やヴェラロDが投入されている。
DBはこのほど既存のICE2のリニューアルを計画し、三菱電機がICE2先頭車向けの推進制御装置を46編成(92台)分受注した。制御装置はIGBT素子の採用により、消費電力の低減と信頼性の向上、車両寿命の延命を図る。また、三菱電機は機器の供給のほか車両への取付け、走行試験、車両全体の認証再取得も行う。本格運用に先立ち、2編成分の性能評価を実施。その後、残る44編成分を順次投入していく。納期は2016年度から2018年度まで。
三菱電機は今回の受注について「信頼性・消費電力低減・保守性・納期・価格の面から総合的に高い評価を受け、選定されました」としている。同社は今回の受注を機に欧州市場への取組みを強化していく方針だ。
《編集部》出所:9月26日、response、三菱電機のお知らせICEは1991年から運行を開始したドイツの高速列車。車両は編成両端にモーターを搭載した機関車、中間に動力のない客車を連結したICE1が投入された。1997年からは、機関車を編成の片側のみ連結し、反対側は動力のない運転台付きの客車としたICE2が営業運転を開始。2000年以降は編成中の客車にモーターに搭載したICE3やヴェラロDが投入されている。
DBはこのほど既存のICE2のリニューアルを計画し、三菱電機がICE2先頭車向けの推進制御装置を46編成(92台)分受注した。制御装置はIGBT素子の採用により、消費電力の低減と信頼性の向上、車両寿命の延命を図る。また、三菱電機は機器の供給のほか車両への取付け、走行試験、車両全体の認証再取得も行う。本格運用に先立ち、2編成分の性能評価を実施。その後、残る44編成分を順次投入していく。納期は2016年度から2018年度まで。
三菱電機は今回の受注について「信頼性・消費電力低減・保守性・納期・価格の面から総合的に高い評価を受け、選定されました」としている。同社は今回の受注を機に欧州市場への取組みを強化していく方針だ。